銀座で着物を着て居酒屋文化に浸りませんか?
銀座には「ガード下」というJR高架下に居酒屋が立ち並ぶ場所があるのをご存知でしょうか。日本特有の居酒屋文化を体験できるとあって、散策ツアーが組まれるほど外国人観光客に人気のスポットとなっているんです。そんなガード下居酒屋の魅力を着物を着て体験してみませんか?今回はガード下の魅力についてご紹介いたします。
日本の居酒屋って海外のパブやバーと何が違うの?
居酒屋は結局お酒を飲めるところだという方が多いと思いますが、具体的に違いが明記されていました。
・居酒屋
店先で安く飲ませる酒屋。また、安く酒を飲ませる店。
・バー
お酒や軽食を出すカウンターを「バー」と呼びます。これを供える店をbaarroom、アメリカ英語でバーと呼ばれるようになりました。
・パブ
Public houseの略。イギリスの大衆酒場です。もともとは酒類を販売する場所の総称をパブと呼んでいました。時を経て人々が飲食・談笑する場所として変化を遂げました。
・スナック
手軽に食事もできるバーです。一般に女性がカウンター越しに接客する形になっています。お酒や軽食を口にしながら、会話やカラオケを楽しむ場所とされています。
詳しく見てみると、やはり違いがあるのですね。
居酒屋文化とは
居酒屋とは日本固有の文化です。居酒屋はそもそも「お酒を楽しむ場所です。酒屋が料理を出したことが発祥とされています。パブと居酒屋の決定的な違いの一つは、料理の量です。これは、アルコールへの耐性も関係あるのかもしれませんが、パブでは料理はほとんどおいていません。あるのはナッツやキッシュといった、ほんとにつまみだけです。一方で、居酒屋は、夕食となんら遜色ない量の料理がでてきます。日本人は、お酒に弱く、食べ物を胃にいれないと、すぐに酔っぱらってしまうためです。パブのある英国では、ビールの一、二杯では酔うとはありません。このため、食事もなくても事足りる訳です。
もうひとつの違いは、「お一人様」を客とするか、「団体」を客とするかの違いです。居酒屋は、はじめから「団体客」を対象とするため、席もボックスの用に区切られていたり、個室居酒屋があったりしますが、パブでは、必ずカウンターが存在します。ここで一人で酒を飲み、隣人に話しかけ、気が合えば一緒に酒を飲みかわす訳です。日本の居酒屋では、英国のパブで常識とされているような、赤の他人との交流はありません。代わりに、はじめから団体で店に出向いて、その面子でお酒を飲み、きたメンバーで楽しむ、というのが原則です。
最近ではガード下居酒屋といえば「店の前に赤提灯が下がり、仕事帰りの会社員が集まる場所」といったイメージを覆すようなおしゃれな店舗も増えています。中でも、JR有楽町駅と新橋駅を繋ぐガード下は日本最古のもので、今から100年以上前に作られたものです。
そんな昭和の雰囲気漂う有楽町のガード下店舗のなかでも、ひときわ大きな赤提灯で目立っているのが「新日の基(しんひのもと)」です。創業70有余年、歴史を感じるお店である。戦後、この場所は満州からの復員兵のための宿舎として使われており、それを現在三代目となる店主の祖父にあたる先代が借り上げ、居酒屋にしたのが始まりだといいます。現在は、初代の孫娘にあたる西澤さんと旦那様のAndyさんのお二人が中心となって、のれんを守り続けています。海外のガイドブックや、日本に駐在している外国人の口コミで評判が広がり、ここ20~30年で外国人のお客様も増えました。老舗居酒屋にしては珍しく、英語メニューもあり、外国語対応可能なスタッフがいるのもオススメな理由です。
居酒屋を着物で楽しみましょう
居酒屋の醍醐味は、その場所だけの出会いがあることです。外国人同士が居酒屋で出会って、一緒に飲んで仲良くなることもあります。そんなとき、話しかけやすくしてもらうために着物を着て向かってみてはいかがでしょうか。日本人が着物を着ていっても目を引くので、外国の方が着ていけば、日本の方からも話しかけられやすくなるかもしれません。着物をコミュニケーションツールにして、居酒屋文化を楽しみましょう。
着物レンタルVASARA銀座3丁目店ならJR有楽町駅から5分の位置にあるため、ガード下へも簡単に向かうことができます。