【髪の長さ別】着物に合うおすすめのかわいい髪型を紹介!
多くの方にとって、着物を着るのは特別な日なのではないでしょうか。旅行やイベントなどの際に着物を着るなら、髪型にもこだわりたいところです。
しかし、着物を着る経験が少ないと、どのような髪型が着物に合うのか、自分の髪の長さではどのようなアレンジができるのか、悩んでしまう方もいるかもしれません。
この記事では、カジュアルな着物や浴衣に似合う、かわいい髪型アレンジを髪の長さ別に紹介します。普段の洋服にも似合うスタイルを中心に取り上げますので、ぜひ参考にしてください。
■着物にぴったりの髪型とは?
ここでは基礎知識として、着物に合う髪型の特徴や、その理由などを解説します。
◇「まとめ髪+簪(かんざし)」が一般的
着物に合う髪型と聞くと、すっきりとした「まとめ髪」をイメージする方が多いのではないでしょうか。実際に、着物を着るシーンでは、まとめ髪に簪を組み合わせたヘアスタイルが一般的といえます。
もっとも、人によって髪の長さは異なるため、ロングの場合はお団子を作って簪を挿したり、ショートやボブの場合は耳にかけた髪に簪を挿したりと、アレンジ方法はさまざまです。簪をどのように使うかによっても、髪型の印象が変わります。
◇着物には「まとめ髪」が主流の理由
着物にまとめ髪を合わせることが多いのは、昔ながらの和髪の名残です。また、髪を下ろした状態で着物を着ると、髪に付けたワックスなどの油分で着物が汚れる心配があるため、着物を守る意味合いもあります。
さらに、衣紋(えもん)を抜いたときにうなじがきれいに見えることからも、まとめ髪が選ばれていると考えられるでしょう。「衣紋を抜く」とは、着物の首の後ろの部分を少し開き、ゆとりを持たせて着付けることを意味します。
ただし、「着物を着る際は絶対にまとめ髪でなければならない」というルールが存在するわけではありません。
◇「まとめ髪」にもいろいろある!
着物のまとめ髪は、シンプルで上品な和髪の印象が強いかもしれませんが、以下のようにカジュアルなまとめ髪もたくさん存在します。
(例)
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夜会巻き:束ねた髪をねじり上げ、コームで留めるヘアスタイルです。「揚げ巻き」や「花月巻き」とも呼ばれます。
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お団子:まとめた髪を丸く形作り、お団子のように仕上げるヘアスタイルです。お団子を作る高さによって印象を変えられます。
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ギブソンタック:低い位置で髪をロール状にまとめるヘアスタイルです。ギブソンという画家が絵画に描いた女性の髪型をもとに、海外で誕生しました。
また、まとめ髪に編み込みやくるりんぱ、ねじりなどを取り入れることで、現代風アレンジも可能です。詳しいやり方については次章以降で紹介するので、ぜひ参考にしてください。
■着物に合う髪型アレンジ:ショート&ボブ
ここから、着物スタイルに合う髪型アレンジ例について、髪の長さ別に紹介していきます。
まずは、ショート&ボブの方におすすめの髪型アレンジです。ショートやボブの場合は、ロングと比べて毛量が少ないため、ボリュームを出しやすいヘアスタイルにするか、逆にすっきりとまとめやすいヘアスタイルにするとよいでしょう。
◇サイドだけ編み込み
すっきりとした印象を演出したいなら、片側だけを編み込んだアレンジがおすすめです。編み込みは、三つ編みを応用したアレンジ方法で、基本的なやり方は次のとおりです。
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編み込みする位置のトップの髪の毛をすくい、3つの束に分ける
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1回三つ編みをする
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2回目以降は、外側の毛束を内側に持っていく際に、毛束の下にある髪の毛をすくって追加しながら編んでいく
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毛先まで編み込みヘアゴムで結んだら、全体を適度に崩す
サイドだけ編み込みにする場合は、右耳または左耳を見せるように編み込んで、耳の後ろでピン留めします。編み込みの終わり部分に簪やコサージュを付けると、おしゃれかつ華やかになるでしょう。
◇三つ編みくるりんぱ
ふんわりとした仕上がりがお好みの方は、三つ編みくるりんぱでスタイリングしてみましょう。くるりんぱとは、髪の毛を結び、結び目よりも上の髪を左右に分け、その穴に毛先から毛束を通すアレンジ方法です。
今回は、はじめにハーフアップでくるりんぱします。ボリュームを出したい場合は、トップの部分を崩しておきましょう。
残っている下の髪の毛を半分に分けたら、くるりんぱした毛先も一緒にそれぞれ三つ編みし、毛先はお団子のように丸めて留めます。
2つの三つ編みは、ハーフアップした部分に巻き込むようにピンでしっかりと固定します。全体のバランスを見ながら崩したら完成です。三つ編みの部分にヘアアクセサリーを付けるのもよいでしょう。
■着物に合う髪型アレンジ:ミディアム
続いて、着物スタイルに合う、ミディアムヘアの方におすすめの髪型アレンジを紹介します。
適度な長さがあるミディアムの場合は、定番のお団子アレンジをはじめ、比較的自由度の高いヘアスタイルが楽しめるでしょう。目指すイメージに応じて、お好みのアレンジ方法を見つけてみてください。
◇ねじって丸めてアップ
かわいらしさを残しつつ、こなれ感を出したいなら、ねじりを加えたアレンジがおすすめです。
事前準備として、毛先をランダムに巻き、左右のバランスが6:4になるように分け目を作りましょう。
その後、サイドの髪の毛すくい、根本から外側へ向かってきつめにねじります。ねじりが崩れないように、2~3回ねじるたびにピン留めしましょう。襟足までねじりを繰り返したら、毛先をお団子のように丸めてピンで固定します。ねじった毛束やトップを少し崩したら完成です。
簪などをプラスする場合は、こめかみから耳の間の位置を選ぶと、正面から見ても華やかな印象になります。
◇低い位置でのお団子
定番スタイルとして人気なのが、低い位置でのお団子アレンジです。基本的なお団子は、次の流れで作ります。
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髪を束ね、毛束をねじる
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毛先が裏側になるように結び目に巻き付けていき、途中でピンを留める
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さらに巻き付け、毛先の部分から奥にピンを差し込んで留める
お団子には、着物やなりたいイメージに合う簪・コサージュを付けてみましょう。また、前髪をアップにする、下ろすなどのアレンジによっても、簡単に雰囲気を変えられます。
■着物に合う髪型アレンジ:ロング
最後に、着物スタイルに合う、ロングヘアの方におすすめの髪型アレンジを紹介します。
ロングヘアは、着物スタイル向けの髪型アレンジにおいて、特に適しているといえるでしょう。髪の長さがあるからこそできるヘアスタイルを、ぜひ楽しんでください。
◇毛束を2つに分けて散らしてゆるふわヘア
トップにボリュームを出して、真ん中の位置でポニーテールを作ります。毛束を2つに分けてそれぞれ大きく1回転ひねり、毛先を外して地肌にピンで留めます。
輪になった毛束を指で扇状に広げて上下をピンで留めます。毛先は内側に逆毛を立てて広げた毛束に合わせます。全体を見ながら毛束を少しずつ引き出して、ボリュームとニュアンスを付けます。最後仕上げに全体をハードスプレーで固めて完成です。
このスタイルを覚えれば、ポニーテールの結ぶ高さを変えることで、違う雰囲気を出すこともできます。低めにすれば落ち着いた上品な印象になりますし、高い位置にすれば若々しくかわいい印象になります。
◇くるりんぱとギブソンタック
サイドを残して残りをくるりんぱします。その後、残ったサイドの髪を1つにまとめてもう一度くるりんぱ。
サイドの毛先をバックのくるりんぱのなかに入れて、毛先をゴムで結びます。
毛束を外側に織り上げて、毛先をバックとサイドのくるりんぱの穴に入れます。ピンを挿して留めましょう。仕上げに全体をハードスプレーで固めます。
◇大正ロマン風レトロアレンジ
ロングヘアの方のなかでも、特に前髪が長い方におすすめなのが、大正ロマン風のレトロアレンジです。
このアレンジでは、フィンガーウェーブで前髪に曲線を出します。フィンガーウェーブを付けたい部分の髪の毛を取り分け、くしを使って1つ目のウェーブを作って整えます。ヘアスプレーで固定したら、波のように2つ目のウェーブを作りましょう。この作業を繰り返すだけでOKです。
◇ツインテールシニヨン
ツインテールシニヨンは短時間でセットできるので、急なお呼ばれにもぴったりのアレンジです。
毛先をワンカールだけ巻いたら、低めのツインテールを作ります。左右それぞれの毛束をくるりんぱし、少し崩しましょう。
毛束をロープ編みし、毛先はお団子のように丸めて結びます。最後に、作ったロープ編みを逆サイドのくるりんぱに通し、崩れそうな部分を中心にピン留めで固定したら完成です。
■まとめ
今回は、以下の髪型アレンジを紹介しました。
ショート&ボブ |
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ミディアム |
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ロング |
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